過払い金請求という言葉を見聞きすることがよくあります。この過払い金というのは、どのようなお金のことを指すのでしょうか。かつて消費者金融では、法定金利は20パーセントが上限と定められていたのですが、29.2パーセントまでの金利であれば罰則規定がなかったため、多くの消費者金融で、20パーセント以上の金利で融資が行われていました。しかしこれが、2006年の最高裁判決で問題となり、その後はかつて消費者金融を利用した人々から、払い過ぎた金利の分を取り戻そうという声が上がるようになりました。

これが過払い金請求です。またこれと並行するかたちで、消費者金融関連の法律も見直され、2010年には、法定金利以上の金利をつけた業者は処罰対象となる、改正貸金業法が施行されました。今では、18パーセントほどの金利で借入ができる業者もあります。この過払い金請求ですが、最終取引から10年以内であれば、今でも請求をすることは可能です。

今の金利で自分で計算し直し、交渉することもできますが、債権者との交渉を考えた場合は、やはり弁護士や司法書士に依頼することをお勧めします。この時は、できるだけ契約書や取引明細など、当時の契約状況がわかる書類を持参するようにしましょう。報酬は出来高制になりますので、相談の時に詳しく聞くようにしてください。また、過払い請求を調べてもらうと、ブラックがつくのではないかと心配する人もいるようですが、調べてもらうだけなら、ブラックリスト入りすることはまずありません。